第31回定期演奏会を迎えるとどろき


明日(日付的には今日)の2月8日、轟音楽団は第31回定期演奏会を開催します。

今回の演奏会の目玉は二つあります。

1つ目はネリベル・フューチャーの選曲。
音楽監督である五十嵐健太さんが大学院などで研究をしていたヴァーツラフ・ネリベル氏の曲を三曲演奏します。そのうちの一曲は日本初演曲となります。

2つ目は、学生のころ轟音楽団に在籍し、今はフリーランスのクラリネット奏者として活躍されている、
河西拓也さんをゲストにお招きして演奏する、クラリネット協奏曲です。
轟音楽団はアマチュアの吹奏楽団であり、第一線で活躍されているプロの奏者とこうして共演できることに、演奏者側ながら、今からワクワクが止まりません。

翌日に控えた定期演奏会に向け、本日は会場に前入りし、舞台の設営と一部楽器の搬入を行い、
そのまま一部の曲はリハーサルも行いました。
本番と同じ会場で演奏できることに喜びを感じつつも、この時期になるといつも、
ああ、もっと練習したかったな・・・と思ってしまったりすることもあります。

私たち轟音楽団は、アマチュアの団体であり、日ごろはそれぞれ、仕事があったり学生であったり、家庭のことやったりと、まずはそれぞれの日常があります。その日常がありながらも、これだけの人数の団体が、毎年2回コンスタントに演奏会を開催していることの「凄さ」を、改めて感じている今日この頃です。

今回の演奏会の目玉である「ネリベル」は、恥ずかしながら私は今回(ほぼ)初めて演奏します。
吹奏楽初めて20年経つのですが、全く経験してこなかったんですね。
初めて聞いたとき、抒情的でいかにも目の前に風景が広がるような、そういったドラマティックな曲ではないように感じられて、少し身構えていました。
どちらかというと、私が苦手としている、いかにもな「現代曲」的な要素を感じたからかもしれません。

しかし、音楽監督の下で合奏を行ていくうちに、その魅力に気づけるようになってきました。
作曲者のルーツや音列、曲の構成や黄金分割点、またそれらの組み合わせなど、
ネリベル氏が作品に込めたあらゆる創意工夫やこだわりを、合奏の度に解説してくださります。

こうした「知識」を得ても、演奏には直接反映されない・・・のかもしれません。
「ここの音は第三音だから少し低めにとってね」とか、「ここはティンパニとそろうから気を付けよう」とか。そういった指摘の方が、曲にはダイレクトに関わるはずです。

でも、そうした一見演奏に直接関与しない「知識」こそが、音楽に説得力をもたらし、より印象に残る演奏へつながっていくのだと、今回のネリベルの合奏を経て感じました。

今まで水平に並んでいた音の列が、金管楽器によって垂直に、同時に鳴らされる。
他の音列も、また別の楽器によって鳴らされ、それらが音の渦となって壮大なフィナーレを迎えます。
ここを、額面通りに「フォルティシモだ!」と吹くのか、それぞれの音列が垂直に並んでいると思って吹くのでは、きっと大きく違うはずです。

なぜなら、後者には明確な「意図」と「意志」が存在するからです。それらが、音楽をただの振動の組み合わせでなく、誰かに届く、届けられる作品として成立させるものになるんだと、思っています。
「ここは鏡像のリズムだ」「モラビア転調だ」ということをお客さんが知らなくても、そのこと自体は伝わらなくても、そのことを知った上の演奏は、それを意図しない演奏とは異なるものになるはず、です。

パーカッションの団員が、「お客さんに、なんだかよくわからないけどすごい!って思わせる演奏をしたい」と話されていました。私も、今回の目標はそこです。

「なんだかよくわからないけど、すごい」と思わせる、強い意志と意図を持った演奏を、していきたいと思います。

あいにくの雪の天気ですが・・・雪に負けない、熱い演奏で、会場でお待ちしております。

トロンボーンパート成田でした。

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